Pura Vida Days

自然、豊かさに導くインスピレーションの源泉(クロード・モネ)

草木染:ヨウシュヤマゴボウをパスした理由とは?

今年の秋の草木染は、クサギの青色とセイタカアワダチソウの黄色。

白いTシャツを染めたいと願っていました。

そこにもう一色、浮上したのが紫色。

ヨウシュヤマゴボウがたわわに実っているのを見て、あの濃いぶどう色で布を染められたら素敵だなと期待がふくらみます。

ヨウシュヤマゴボウ, Phytolacca Americana, 植物, 毒

ヨウシュヤマゴボウとの出会いは、小学一年生の秋。

雑草とよばれる草木のなかで、派手な容貌が目をひきました。

一粒、指でつぶすと、それは濃い紫色の果汁があふれてとても魅力的です。

けれど、残念なことに。。。

毒があるから触ってはいけないよといわれて、遊ぶことはなくなりました。

大人になった今なら、気をつければ大丈夫。

検索するとヨウシュヤマゴボウの草木染めの記事もたくさんでてきます。

すっかりやる気になっていましたが、何か心にひっかかるものが。

毒ってどんな毒がある?

根、葉、果実、植物全体に毒性をもち、

成分はアルカロイドサポニンアグリコンなどでした。

ヤマゴボウと間違えて根を食べて、深刻な健康被害を起こしたケースがあり。

食べるわけではないけれど、果汁には皮膚刺激作用が。

原産地の北アメリカでは、どのように使われていたのかな?

ネイティブアメリカンの人たちは、ヨウシュヤマゴボウを使って馬の飾りを染めていたらしいです。開拓民の人たちは、くりぬいたカボチャにヨウシュヤマゴボウの発酵液を入れて染料を作っていたとか。とても奥が深そうです。

飲むお薬を「内服薬」というのは、外から薬の成分を吸収する「外服」に対する言葉。

と聞いたことがありますが、草木染はまさに「外服」。

最初に考えていた果汁で簡単に染める、だと気になる皮膚への刺激。

今回はやめておくことにしました。

<参考資料>Out My Backdoor: The Wondrous Pokeberry | Department Of Natural Resources Division (georgiawildlife.com)自然毒のリスクプロファイル:高等植物:ヨウシュヤマゴボウ (mhlw.go.jp)